明治末期、夏。少年は海辺で不思議な女性と出会う。
その女性は絶望にうちひしがれていた少年に、
「海は世界中とつながっている」
ことをおしえてくれた・・・。

5年後。
成長した少年、李家鳴海(りのいえ なるみ)は
日本帝国海軍兵学校生徒として近海航海訓練に出ようとしていた。
しかし乗り込む艦は海軍艦艇ではなく、海援隊の戦艦「みかさ」。
準海軍組織、「海援隊」の艦であった。





敵対的な兵学校の生徒達、海援隊のいけ好かない
少女鈴木穂積少尉、いう事を聞かない水兵、そして謎の艦長・・・。

全く異質な環境の中、
李家少年は次第に水兵達の信頼を勝ち得ていく。
そして、鈴木少尉ともぶつかりあいつつ、お互いに興味を抱いていく・・・。





そんな最中、第一次世界大戦が勃発。

戦(ゆっさ)が、始まったのだ。

戦艦みかさは近海航海訓練を中断、戦闘任務に従事することになる。

戦力足り得ないとして帰還命令が出される海軍生徒達。
はたして、李家少年は憧れの艦で海の男となれるのか?






 
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